語録
高地トレーニングには，いくつかの効果があります。空気がうすいですからそれに耐えられるように体が反応します。具体的には，酸素を運ぶ血液中の成分の能力が高まったり，量が増えたりして，最終的には心肺能力が高くなります。経験がある人は分かると思いますが高所で1週間とか過ごした後，低地に帰ってくると妙に体が軽くて，息が楽になるというのがそうです。この効果は約2週間持続するといわれています。また，普段のトレーニングより体重が軽くなるので関節への負担が少なく，コンディショニングにはもってこいの環境なのです。
高地トレーニングは，現在は，ドーピングの対象になっています．
（2007年）
高地トレーニングについて
野球の大リーグでは，ドーピング，つまり薬剤によって体を作ることは，違法ではなく，ホームラン王をサミー・ソーサと争ったマグワイヤーは，ドーピングしていることを自分から宣言しています。アメリカではドーピングが悪いものという認識はあっても，勝つためには手段を選ばない，というのも風潮もあります。日本では幸いなことに，スポーツで勝つために薬を使うという習慣がありません。薬を使って，試合に勝っても，日本のスポーツに対する美学に反するのだと思います。柔道に代表される武士道やスポーツマンシップは，日本が，世界に誇れるすばらしい点だと思います。
ドーピングについて
2001年
2001年
